
地震保険の損害基準:全損・半損・一部損
地震保険は、地震によって住まいが受けた被害を金銭的に支えるためのものです。地震の揺れによる被害は、軽いものから重いものまで様々ですが、地震保険では、被害の程度に応じて保険金が支払われます。その被害の程度をはかる基準となるのが、損壊基準です。地震保険の損壊基準は、建物の被害の程度に応じて「全損」「半損」「一部損」の3つの段階に分けられます。この基準に基づいて被害の状況を調べ、保険金の金額が決まります。つまり、地震保険に入っている場合、地震で住まいが被害を受けた際に、どの程度の被害に当てはまるのかを損壊基準によって判断し、それに応じた保険金を受け取ることができるのです。
「全損」とは、建物が倒壊したり、地盤の変動で住めなくなるなど、完全に損壊した状態を指します。修理ではなく、建て替えが必要な状態です。この場合、地震保険の契約金額の全額が支払われます。「半損」とは、建物の大部分が損壊し、大規模な修理が必要な状態です。具体的には、建物の主要な構造部分に大きな損傷が生じている場合などが該当します。この場合、地震保険の契約金額の半額が支払われます。
最後に「一部損」とは、建物の損壊が比較的小さく、部分的な修理で済む状態です。例えば、壁にひびが入ったり、屋根瓦が一部破損したりした場合などが該当します。この場合、地震保険の契約金額の5%が支払われます。ただし、一部損の場合、支払われる保険金が5%に定められているため、損害額が軽微な場合は保険金を受け取れないこともあります。このように、地震保険の損壊基準は、受け取れる保険金額を左右する重要な要素です。自分の住まいがどの基準に当てはまるのかを理解することは、地震保険を正しく使うためにとても大切です。地震保険の契約内容や損壊基準について、わからないことがあれば、保険会社に問い合わせて確認しましょう。