有配当保険:配当金で保険料軽減

保険について知りたい
先生、有配当保険の『3利源配当タイプ』と『利差配当タイプ』の違いがよくわからないのですが、教えていただけますか?

保険のアドバイザー
いいですよ。どちらも剰余金から配当金を受け取れる保険ですが、剰余金の計算のもとになるものが違います。3利源配当タイプは、予定死亡率、予定利率、予定事業費率の3つの差から剰余金を計算します。一方、利差配当タイプは予定利率のみの差で計算します。

保険について知りたい
なるほど。計算のもとになるものが違うんですね。ということは、3利源配当タイプの方が、より多くの要素で剰余金を計算するから、配当金を受け取れる可能性が高くなるのでしょうか?

保険のアドバイザー
3利源配当タイプのほうが必ず配当を受け取りやすい、とはいえないよ。どちらも剰余が出なければ配当金はゼロの場合がある。3年目や6年目という目安も、それぞれ『毎年配当型』『5年ごと利差配当型』の場合だから、商品を確かめよう。
有配当保険とは。
生命保険には、剰余金を契約者に分配する仕組みがある『有配当保険』と、配当のない『無配当保険』があります。有配当保険には、主に『3利源配当タイプ』と『利差配当タイプ』があります。配当金は必ず受け取れるお金ではありません。
3利源配当タイプは、死亡率、運用利回り、事業費について、保険料を決める際の見込みと実際の結果の差を集計する仕組みです。剰余が生じた場合に配当が分配されます。配当を毎年分配する『毎年配当型』では、通常、契約後3年目から分配されますが、ほかの分配間隔の商品もあります。
利差配当タイプは、予定した運用利回りと実際の運用成果の差を一定期間で通算し、剰余があれば配当する仕組みです。『5年ごと利差配当型』では、通常、契約後6年目から5年ごとに分配されます。ただし、利差配当タイプがすべてこの日程とは限りません。
配当金のある保険とは

生命保険には、大きく分けて契約者に配当金が支払われるものと支払われないものの二種類があります。前者は有配当保険、後者は無配当保険と呼ばれています。これらの違いをよく理解し、自分に合った保険を選ぶことが大切です。
有配当保険は、保険料を決める際の見込みと実際の死亡率、運用、事業費などに差が生じ、剰余が出た場合に配当金を分配する仕組みです。運用益だけを分けるものではありません。配当金はゼロになることもあります。配当を積み立てる、保険料と相殺する、現金で受け取るなどの方法がありますが、選べる方法は商品によって違います。
無配当保険は、配当を分配しない仕組みの保険です。同じような保障なら有配当保険より保険料が割安に設定されることがあります。ただし、無配当だから契約後の保険料が必ず一定というわけではありません。更新型の商品では更新時に保険料が変わるため、契約条件を確認しましょう。
有配当保険では配当が出れば負担を軽くできる場合がありますが、配当金は保証されません。無配当保険には配当がありませんが、同じ保障内容なら保険料が割安な場合があります。死亡保険金などの支払条件は配当の有無とは別です。保険料、保障内容、更新の有無を同じ条件で比べましょう。
| 項目 | 有配当保険 | 無配当保険 |
|---|---|---|
| 配当金 | あり(会社の収益に応じて変動、支払保証なし) | なし |
| 保険料 | 契約条件による。配当の有無だけで変動は決まらない | 更新型では更新時に変わる場合がある |
| メリット | 配当金による保険料負担軽減の可能性 | 保険料が割安、家計管理しやすい |
| デメリット | 配当金が保証されていない、変動リスク | 配当金による還元なし |
| 適している人 | 配当が不確実なことを理解し、保障内容と保険料を比べたい人 | 配当より保険料と保障内容を重視する人。保険金の確実性は契約条件を確認 |
二つの種類

有配当保険には、一般に3利源配当タイプと利差配当タイプがあります。どちらも配当金が必ず出るわけではなく、分配される時期も商品によって違います。
3利源配当タイプでは、予定死亡率、予定利率、予定事業費率と実際の結果との差から生じる損益を集計します。剰余があれば、その一部を契約者に分配する仕組みです。三つの要素を使うからといって、必ず配当額が大きくなるわけではありません。
利差配当タイプは、予定利率と実際の運用成果との差を一定期間で通算し、剰余があれば配当金を分配します。運用が予定を上回った年があっても、支払時期や配当額は契約と決算によって決まります。
二つのタイプは配当の計算に用いる要素が違います。配当金の多さや受け取りやすさを一律に比べることはできません。保険料や保障内容とあわせて商品ごとに確認しましょう。
| 種類 | 配当金の決定方法 | 剰余金の発生要因 |
|---|---|---|
| 三つの利源配当型 | 死亡率・運用利回り・事業費の予定と実績との差から生じた損益を集計 |
|
| 利差配当型 | 予定利率と運用成果との差を一定期間で通算し、剰余があれば配当 | 運用成果と予定利率との差。一定期間で通算した結果による |
三利源配当タイプの仕組み

三利源配当型は、生命保険会社が契約者に支払う配当金の額が、三つの要素の好転具合によって変動する仕組みです。その三つの要素とは、死亡率、利率、そして事業費率です。
まず、死亡率について説明します。生命保険会社は、多くの加入者の統計データに基づいて、一定期間内に亡くなる人の割合を予測し、保険料を計算しています。この予測よりも実際の死亡者数が少なければ、予定していたよりも保険金支払額が少なくなり、剰余金が発生します。この剰余金の一部が配当金として契約者に還元されます。つまり、加入者の健康状態が全体として良好で、予測よりも死亡率が低い状態が続けば、より多くの配当金を受け取れる可能性が高まります。
次に、利率についてです。保険会社は、集めた保険料を運用することで利益を得ています。この運用実績が、あらかじめ予定していた利率を上回れば、剰余金が発生します。例えば、株式や債券への投資が成功し、高い運用益が得られれば、その一部が配当金に回されるのです。逆に、運用実績が悪ければ、配当金は少なくなったり、全く支払われない可能性もあります。
最後に、事業費率について説明します。事業費率とは、集めた保険料のうち、事業運営のために使われる費用の割合を示すものです。保険会社が効率的な経営を行い、人件費や広告宣伝費などの事業費を削減できれば、剰余金が増加し、配当金も増える可能性があります。
三つの要素から生じる損益を集計し、剰余があれば配当金が分配されます。『毎年配当型』では通常、契約後3年目から分配されますが、3利源配当タイプには別の間隔の商品もあります。剰余がなければ配当金がゼロの場合もあります。
| 要素 | 説明 | 配当金への影響 |
|---|---|---|
| 死亡率 | 実際の死亡者数が予測より少ない場合、剰余金が発生し、配当金に還元される。 | 死亡率の差は損益の一要素。配当額は全体の剰余などによる |
| 利率 | 保険料の運用実績が予定利率を上回ると剰余金が発生し、配当金に還元される。 | 利率の差は損益の一要素。運用好調だけで配当は確定しない |
| 事業費率 | 事業費が削減されると剰余金が増加し、配当金が増える可能性がある。 | 事業費の差は損益の一要素。配当額は全体の剰余などによる |
利差配当タイプの仕組み

利差配当型は、保険会社の運用実績に応じて、契約者に配当金が支払われる仕組みです。保険会社が契約者から集めた保険料をどのように運用し、どれだけの利益を生み出せるかによって、配当金の額が変動します。つまり、市場の金利動向や保険会社の運用手腕が、配当金に大きく影響するのです。
市場金利が高い時期は、保険会社も資金運用で高い収益を上げやすいため、契約者に支払われる配当金も増加する傾向にあります。保険会社の運用成績が良い場合も同様で、多額の配当金を受け取れる可能性が高まります。これとは反対に、市場金利が低い時期や、保険会社の運用がうまくいかない場合は、配当金は少なくなったり、場合によっては全く支払われないこともあります。
『5年ごと利差配当型』なら、通常、契約後6年目から5年ごとに分配されます。例えば6年目、11年目、16年目です。ただし、利差配当タイプには別の間隔の商品もあり、該当する年でも剰余がなければ配当がゼロの場合があります。
利差配当タイプを、必ず高い配当を得られる資産運用商品として考えるのは適切ではありません。配当金は不確実です。保障内容、払う保険料、配当を除いた受取額を確認して判断しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利差配当型とは | 保険会社の運用実績に応じて、契約者に配当金が支払われる仕組み |
| 配当金の額 | 市場の金利動向や保険会社の運用手腕によって変動 |
| 市場金利が高い時期 | 配当金が増加する傾向 |
| 保険会社の運用成績が良い場合 | 多額の配当金を受け取れる可能性が高まる |
| 市場金利が低い時期や保険会社の運用がうまくいかない場合 | 配当金は少なくなったり、全く支払われないことも |
| 配当金の支払い時期 | 5年ごと利差配当型では通常6年目から5年ごと。別の型もあり、配当額は保証されない |
| 注意点 | 保険会社や商品によって異なる場合があるので、契約前に必ず確認 |
| メリット | 配当を受け取れる場合があるが、金額や時期は商品・決算による |
| デメリット | 低金利が続く場合は、配当金が期待通りに受け取れない可能性も |
| 加入時の注意点 | 将来の経済状況や金利動向を慎重に見極め、自身の資産運用計画に合致するかどうかを判断 |
どちらを選ぶべきか

3利源配当タイプと利差配当タイプは、配当の計算に使う要素が異なります。どちらも配当金は保証されません。3利源配当タイプなら安定した配当金を確実に受け取れる、という説明は誤りです。保険料と保障内容を同じ条件で比べましょう。
利差配当タイプも、高い配当金を狙えると約束された商品ではありません。運用成果と予定利率との差を一定期間で通算して剰余が出た場合に、契約に応じて分配します。
配当額の予測だけで保険を選ばず、必要な死亡・医療などの保障と、配当がゼロでも払える保険料かを確認しましょう。更新の有無や保険金の支払条件も大切です。
保険会社の担当者に相談すれば、それぞれのタイプの詳しい説明を聞くことができます。パンフレットやウェブサイトの情報も参考にしつつ、それぞれの仕組みをよく理解した上で、自分にとって最適なタイプを選びましょう。将来の生活設計を踏まえ、じっくりと検討することが大切です。
| 配当金のタイプ | メリット | デメリット | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 三つの資金源から配当金を出すタイプ | 三つの予定率と実績との差から生じた剰余を分配する場合がある。配当は保証されない。 | 剰余がなければ配当ゼロの場合がある。分配間隔は商品ごとに違う。 | 配当が不確実なことを理解し、保障と保険料も比べたい人 |
| 予定利率と運用実績の差額から配当金を出すタイプ | 運用に関する差から生じた剰余を分配する場合がある。高配当は保証されない。 | 運用実績が低迷すると、配当金が減額、あるいは全く受け取れない可能性がある。 | 配当がなくても必要な保障と保険料が家計に合うか確認したい人 |
将来設計への活用

有配当保険は、将来の設計に向けて、様々な形で活用できる魅力的な保険商品です。受け取った配当金は、計画的に使うことで、人生の様々な場面で大きな助けとなります。
配当金が出た場合、契約で認められる方法によっては将来の保険料と相殺し、負担を軽くできます。ただし、配当金が出るとは限らず、受け取り方を自由に選べない商品もあります。保険料は配当を見込まずに払える額で考えましょう。
配当を積み立てられる商品では、受け取った配当を将来の資金に回すこともできます。ただし、配当額は変動し、ゼロの場合もあります。教育資金や老後資金など、必ず必要になるお金を配当だけに頼らないようにしましょう。
さらに、配当金は、新たな保険への加入資金としても活用できます。例えば、家族が増えた場合や、年齢を重ねるにつれて必要な保障内容が変化する場合など、状況に応じて新たな保険への加入が必要となることがあります。配当金を活用することで、新たな保障を確保し、より安心して生活を送ることができます。
このように、有配当保険の配当金は、様々な用途に活用できる柔軟な資金です。将来の夢や目標、そしてライフプランに合わせて、最適な活用方法を検討することで、有配当保険をより効果的に活用することができます。保険会社の担当者などに相談しながら、ご自身の状況に合った活用方法を見つけることが重要です。

