
再調達価額とは?保険での意味合いを解説
『再調達価額』とは、万一の事故や災害で家や家財道具、車などが壊れたり無くなった場合に、同じものを新しく買い直すために必要な金額のことです。保険を考える上でとても大切な考え方です。
例えば、5年前に買った冷蔵庫が壊れてしまったとしましょう。この時、5年前に支払った金額ではなく、今、同じ型の冷蔵庫を新しく買うといくらかかるのかを考えるのが『再調達価額』です。5年間で技術が進歩したり、物の値段が上がったりしているかもしれません。そのため、再調達価額は、最初に買った時の値段よりも高くなることが多いでしょう。
また、同じ型のものがない場合はどうでしょうか。例えば、今は製造されていない型の冷蔵庫だったとします。その場合は、同じ機能や性能を持つ似たような冷蔵庫の今の値段が再調達価額になります。
火災保険で家を建て直す場合でも、『再調達価額』は重要です。建築資材の価格や人件費は変動しますので、何年も前に建てた時と同じ金額で建て直せるとは限りません。現在の建築費で同じ家を建て直す金額が再調達価額となります。
保険に加入する時は、この『再調達価額』を正しく理解することが、自分に合った補償を選ぶためにとても大切です。もしも事故や災害が起きた時に、しっかりと備えられているように、『再調達価額』についてきちんと考えておきましょう。足りないと、思わぬ出費が出てしまうかもしれません。