保険金額の自動復元

保険について知りたい
保険金を受け取ると、その後に受け取れる保険金額は減るのですか?

保険のアドバイザー
契約によって異なります。保険金を支払っても、残りの保険期間の保険金額を減らさない仕組みを「保険金額の自動復元」といいます。ただし、全損などで契約が終了する場合は別です。
保険金額の自動復元とは。
損害保険で保険金が支払われた後も、保険金額を支払額の分だけ減らさず、契約時の金額を維持する仕組みです。どの保険でも同じ条件で復元されるわけではなく、契約終了の条件や1事故・保険期間中の限度額は約款で決まります。
保険金額と支払保険金は違う

保険金額は、契約で定める支払限度額です。事故が起きたときの支払保険金は、実際の損害額、免責金額、補償条件などをもとに計算します。
たとえば保険金額2,000万円の建物で100万円の保険金を受け取ったとしても、自動復元の契約なら、その後の保険金額が自動的に1,900万円へ減るわけではありません。建物を修理して保険価額が戻れば、残りの期間も契約上の保険金額が維持されます。
自動復元でも無制限に受け取れるわけではない

自動復元は、保険金を受け取るたびに利益が増える仕組みではありません。損害保険では、原則として実際に生じた損害の範囲内で保険金が支払われます。
修理をしていない状態で同じ部分に再び損害が起きた場合、元の損害まで重ねて受け取れるわけではありません。また、契約によっては1回の事故、1年間、保険期間全体について支払限度額が定められています。
全損や高額な支払いで契約が終了する場合

保険の対象が全損となり、保険金額の全額が支払われる場合などは、損害が発生した時点で契約が終了することがあります。この場合は、同じ契約の保険金額が自動復元して補償が続くわけではありません。
一部損なら必ず復元、全額支払いでも必ず復元という一律の決まりはありません。契約終了の条件は、普通保険約款や特約で確認します。
地震保険の扱い

地震保険は、建物または家財が全損と認定されると、その対象の地震保険契約は損害が生じた時点にさかのぼって終了します。
一方、大半損、小半損、一部損で保険金が支払われた場合は契約が終了せず、保険金額も減額されないのが基本です。「地震保険では一度受け取ると、必ず次回の保険金額が減る」という説明は正しくありません。
契約内容を確認するポイント

- 保険金を支払った後も保険金額が減額されないか
- どの程度の損害や支払額で契約が終了するか
- 1回の事故と保険期間中の支払限度額はいくらか
- 損害後の修理・復旧が支払いの条件になっているか
- 同じ原因による複数の損害を一つの事故として扱う期間があるか
まとめ

保険金額の自動復元は、保険金の支払い後も契約上の保険金額を維持する仕組みです。ただし、全損や所定額以上の支払いで契約が終了する場合や、別の支払限度額が設けられている場合があります。「自動復元」という言葉だけで判断せず、約款の「保険金を支払った場合」「保険契約の終了」「支払限度額」を確認してください。
