雑所得

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保険の据え置き:賢い活用法

保険の『据え置き』とは、本来受け取るべき保険金などを、すぐに受け取らずに、一定期間保険会社に預けておく仕組みのことです。まるで保険会社に預金をするように、お金を預けることができます。 具体的には、死亡保険金、満期保険金、生存給付金といった給付金が対象となります。これらの給付金を受け取る権利が発生した時、すぐに必要なお金でなければ、据え置きという選択をすることができます。この制度を使うことを『据置制度』と言い、預けているお金を『据置保険金』と呼びます。 据え置きのメリットは、将来の大きなお金の支払いに備えることができる点です。例えば、お子さんの教育資金として、大学入学時などにまとまったお金が必要となる場合、据え置いておいた保険金を活用できます。また、老後の生活資金としても有効です。退職後に年金だけでは生活が難しい場合、据置保険金を生活費の足しにすることができます。 さらに、相続対策としても据え置きは有効な手段です。相続が発生した際、相続税の支払いに困ることがあります。この時、据え置いた保険金を相続税の支払いに充てることができます。また、保険金は受取人が指定できます。そのため、特定の人に財産を確実に残したい場合にも、据え置きは役立ちます。 据え置いている間、保険会社によっては利息がつく場合もあります。これは、預金と同じように、お金が増える仕組みです。利息の利率や計算方法は保険会社によって異なるため、契約前に確認することが大切です。 給付金を受け取るタイミングは、契約者自身で選ぶことができます。必要な時にまとめて受け取ったり、毎月決まった額を受け取ったり、様々な方法があります。自分のライフプランに合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
税金

雑所得とは何か?種類と計算方法を解説

雑所得とは、儲けの種類を10個に分けた場合、他の9種類に当てはまらないものを指します。国が定めた所得の区分には、利子による儲け、株の配当による儲け、土地や建物の賃貸による儲け、自分で仕事をして得た儲け、会社などからもらう給料、退職時に受け取るお金、山や森の木を売った儲け、土地や建物を売った儲け、保険や懸賞などの一時的な儲けがあります。これらのどれにも当てはまらないものが、雑所得として扱われます。このため、雑所得の種類はとても幅広く、様々なものが含まれます。 例えば、人に何かを教えてもらう謝礼、文章を書いて得た原稿料、講演会でもらった謝礼、翻訳の仕事でもらったお金、デザインの仕事でもらったお金、写真や絵画を売って得たお金、不用品を売って得たお金などが雑所得に該当します。また、副業で得た収入も、本業の儲けの種類によっては雑所得となることがあります。このように、一見すると違う種類の収入に見えても、雑所得としてまとめられることがあるのです。 儲けの種類によって、税金の計算方法が変わるため、自分の儲けがどの種類に当てはまるのかをきちんと理解しておくことが大切です。雑所得は、様々なものが含まれるため、他の種類との区別が難しいこともあります。確定申告で税金を計算する際は、それぞれの儲けの種類に応じて、控除できる金額や税金の割合が変わります。例えば、医療費控除などは、所得の種類によって控除できる上限額が変わります。また、税率も所得の種類によって異なる場合があります。 雑所得は、その範囲の広さから、他の種類の儲けと区別がつきにくい場合もあります。もし、自分の儲けがどの種類に当てはまるのか分からない場合は、税務署や税理士などに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、正しい税金の計算を行い、思わぬ追徴課税などを防ぐことができます。