遺族厚生年金

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所得補償保険

遺族年金:大切な遺族を守る備え

遺族年金とは、家族の大黒柱を失った遺族の暮らしを支えるための大切な公的制度です。国民年金や厚生年金に加入していた人が亡くなったとき、その人の収入で生計を立てていた家族に支給されます。これは、突然の収入減による生活苦を防ぎ、遺族が安心して生活を立て直せるようにするためのものです。 遺族年金には、大きく分けて三つの種類があります。一つ目は、国民年金に加入していた人の遺族のための遺族基礎年金です。二つ目は、厚生年金に加入していた人の遺族のための遺族厚生年金です。そして三つ目は、国家公務員や地方公務員などの共済組合員であった人の遺族のための遺族共済年金です。これらの年金は、亡くなった人が加入していた制度や遺族の状況によって、支給額や支給されるための条件が違います。 遺族基礎年金は、故人が一定期間以上国民年金に加入していた場合に支給されます。支給額は、故人の年金の加入期間や遺族の人数によって決まります。子供がいる場合には、子の加算額が支給されます。遺族厚生年金は、故人が一定期間以上厚生年金に加入していた場合に支給されます。支給額は、故人の平均標準報酬額や遺族の人数によって決まります。遺族基礎年金と同様に、子供がいる場合には、子の加算額が支給されます。遺族共済年金も、故人の加入期間や遺族の状況によって支給額や支給要件が異なります。 遺族年金は、亡くなった人が積み立てた年金の一部が支給されるのではなく、社会全体で支え合う仕組みのもとで支給されるものです。ですから、亡くなった人が年金保険料を支払っていなかった場合でも、一定の条件を満たせば遺族年金を受け取ることができます。 遺族年金は、大切な家族を亡くした遺族にとって、生活の支えとなる重要な制度です。もしもの時に備えて、制度の内容をよく理解しておくことが大切です。詳しくは、お近くの年金事務所や市区町村役場にお問い合わせください。
個人年金

報酬比例部分とは?年金への影響

皆さんが将来受け取る厚生年金は、二つの部分から成り立っています。一つは国民年金と同じ額がもらえる基礎年金部分、そしてもう一つが、働いていた期間の給料に応じて金額が決まる報酬比例部分です。この報酬比例部分について、詳しく見ていきましょう。 簡単に言うと、報酬比例部分とは、現役時代にどれだけお賃金をもらっていたかによって、将来受け取る年金額が変わる部分です。お賃金が高く、長く働いていた人ほど、この報酬比例部分の金額は大きくなります。逆に、お賃金が低かったり、働いていた期間が短かったりする場合は、報酬比例部分の金額は小さくなります。 厚生年金に加入すると、毎月お賃金から保険料が天引きされますが、この保険料の一部が報酬比例部分の積立金として積み立てられます。そして、この積み立てられたお金が、将来の年金として支払われるわけです。将来受け取る年金額は、この積み立てられた額だけでなく、加入期間、平均標準報酬額、物価や賃金の上昇率などを考慮して計算されます。計算方法は複雑ですが、年金事務所などで相談すれば、個別に計算してもらえます。 厚生年金は、この報酬比例部分と基礎年金部分を合わせた金額が支給されます。将来、安心して暮らせるように、年金制度の仕組み、特に報酬比例部分をしっかり理解しておきましょう。年金は、私たちが安心して老後を過ごすための大切な備えです。少しでも疑問があれば、早めに専門機関に相談することをお勧めします。