
生活用動産:知っておくべき基礎知識
生活用動産とは、毎日の暮らしに欠かせない持ち運びできる財産のことです。具体的には、朝起きてから夜寝るまで、日常で使うほぼすべての物が該当します。例えば、朝、目覚まし時計の音で目を覚まし、洋服ダンスから服を取り出して着替えます。朝食の準備には、冷蔵庫から食材を取り出し、電子レンジで温めます。これらの時計、洋服、冷蔵庫、電子レンジはすべて生活用動産です。
家の中を見渡してみましょう。居間にある椅子や机、寝室の布団やたんす、台所にある食器棚やお鍋、これらもすべて生活用動産です。さらに、趣味で使う道具、例えばピアノや絵の具、釣り竿なども含まれます。通勤に使う自動車や自転車も、生活に必要であれば生活用動産とみなされます。
国税庁の資料では、家具調度、通勤用の車、衣服などを例に挙げています。このように、生活用動産は私たちの生活を支え、より豊かにするための様々な物を指します。宝石や貴金属などの高価な物であっても、日常生活で使用していれば、生活用動産に含まれます。ただし、事業用で購入したパソコンや、投資目的で購入した美術品などは、生活用動産にはあたりません。
生活用動産は、相続税や贈与税の計算において重要な要素となります。基礎控除額の計算に関わるため、どのような物が生活用動産に該当するのかを正しく理解しておくことが大切です。