生命保険のモラルリスクとは?不正契約・保険金詐欺を防ぐ仕組み

保険について知りたい
保険でいうモラルリスクとは、どのような意味ですか?

保険のアドバイザー
保険金を不正に受け取る目的で事故を起こしたり、契約後に注意を怠って損害が起きやすくなったりする危険を指します。
モラルリスクとは。
保険に加入していることで行動が変わり、事故や損害が起きる可能性が高まることです。故意の事故や保険金詐欺だけでなく、十分な注意を払わなくなる行動も含めて説明されます。
生命保険で問題になる主な例

- 他人へ多額の死亡保険をかけ、不正に保険金を得ようとする
- 健康状態や職業を偽って契約する
- 同じ時期に不自然な数の保険へ加入する
- 事故や入院の内容を偽って保険金を請求する
保険金詐欺は犯罪です。不正請求が判明すると、保険金が支払われないだけでなく、契約解除や刑事責任、受け取った保険金の返還につながります。
契約時の確認

保険会社は、申込者と被保険者の関係、契約目的、年収や資産に対する保険金額、ほかの契約状況などを確認します。
被保険者と契約者が異なる死亡保険では、原則として被保険者本人の同意が必要です。関係が不明確な第三者を受取人にする契約は、引受けを断られることがあります。
告知義務と重大事由による解除

申込み時は、保険会社から質問された病歴、職業、ほかの契約などに正確に答えます。故意または重大な過失による告知義務違反があると、契約を解除されることがあります。
保険金を不正に得る目的で事故を起こした場合や、保険会社との信頼関係を損なう重大な事情がある場合は、重大事由による解除の対象になることもあります。
自殺免責期間

生命保険では、責任開始日から一定期間内に被保険者が自殺した場合、死亡保険金を支払わない旨を約款で定めるのが一般的です。現在は3年以内とする商品が多くありますが、期間は契約によって異なります。
免責期間中の取扱いも約款に従います。「死亡保険金は支払われないが、支払った保険料がすべて遺族へ戻る」と一律に決まっているわけではありません。
免責期間後でも契約内容の確認が必要

免責期間を過ぎた後は、自殺による死亡でも死亡保険金が支払われるのが一般的です。ただし、契約が詐欺によって締結された場合や、重大事由による解除に当たる場合などは、別の理由で支払われないことがあります。
契約日、責任開始日、復活日と免責期間の関係は商品によって異なります。保険証券と約款を確認し、不明な点は保険会社へ問い合わせてください。
