
報酬比例部分とは?年金への影響
皆さんが将来受け取る厚生年金は、二つの部分から成り立っています。一つは国民年金と同じ額がもらえる基礎年金部分、そしてもう一つが、働いていた期間の給料に応じて金額が決まる報酬比例部分です。この報酬比例部分について、詳しく見ていきましょう。
簡単に言うと、報酬比例部分とは、現役時代にどれだけお賃金をもらっていたかによって、将来受け取る年金額が変わる部分です。お賃金が高く、長く働いていた人ほど、この報酬比例部分の金額は大きくなります。逆に、お賃金が低かったり、働いていた期間が短かったりする場合は、報酬比例部分の金額は小さくなります。
厚生年金に加入すると、毎月お賃金から保険料が天引きされますが、この保険料の一部が報酬比例部分の積立金として積み立てられます。そして、この積み立てられたお金が、将来の年金として支払われるわけです。将来受け取る年金額は、この積み立てられた額だけでなく、加入期間、平均標準報酬額、物価や賃金の上昇率などを考慮して計算されます。計算方法は複雑ですが、年金事務所などで相談すれば、個別に計算してもらえます。
厚生年金は、この報酬比例部分と基礎年金部分を合わせた金額が支給されます。将来、安心して暮らせるように、年金制度の仕組み、特に報酬比例部分をしっかり理解しておきましょう。年金は、私たちが安心して老後を過ごすための大切な備えです。少しでも疑問があれば、早めに専門機関に相談することをお勧めします。