
特別勘定の口数とは?
特別勘定という仕組みは、たくさんの契約者から集めたお金をまとめて運用し、その成果を契約者に分配するしくみです。この仕組の中で、自分が運用成果のどのくらいを受け取れるのかを示すのが「口数」です。
例え話をしてみましょう。複数人で共同でお金を出して土地を買うとします。土地の値段が1億円、10人で買うとすると、単純に考えれば1人あたり1000万円の出資額になります。この時、土地全体を10000口と考えると、1人あたり1000口の持ち分を持つことになります。これが特別勘定における口数の考え方です。
特別勘定では、契約者が支払った保険料は、決められた計算方法に基づいて口数に換算されます。この計算に使うのが、特別勘定で運用している資産の価値を示す「基準価額」と呼ばれるものです。基準価額は、株式や債券といった資産の市場価格を反映して毎日変動します。
口数の計算は、支払った保険料をその日の基準価額で割ることで行います。例えば、100万円の保険料を支払った日に基準価額が100円だったとすると、100万円 ÷ 100円 = 10000口となります。もし次の日に基準価額が110円に上がれば、同じ100万円でも買える口数は100万円 ÷ 110円 = 約9090口と少なくなります。逆に基準価額が90円に下がれば、買える口数は100万円 ÷ 90円 = 約11111口と多くなります。
このように、口数は一度決まったらずっと変わらないわけではなく、基準価額の変動に合わせて毎日変化する可能性があることを覚えておきましょう。つまり、保有している口数が多いほど、運用成果をより多く受け取ることができますが、運用成績が悪化すれば、その影響もより大きく受けることになります。