
雑所得とは何か?種類と計算方法を解説
雑所得とは、儲けの種類を10個に分けた場合、他の9種類に当てはまらないものを指します。国が定めた所得の区分には、利子による儲け、株の配当による儲け、土地や建物の賃貸による儲け、自分で仕事をして得た儲け、会社などからもらう給料、退職時に受け取るお金、山や森の木を売った儲け、土地や建物を売った儲け、保険や懸賞などの一時的な儲けがあります。これらのどれにも当てはまらないものが、雑所得として扱われます。このため、雑所得の種類はとても幅広く、様々なものが含まれます。
例えば、人に何かを教えてもらう謝礼、文章を書いて得た原稿料、講演会でもらった謝礼、翻訳の仕事でもらったお金、デザインの仕事でもらったお金、写真や絵画を売って得たお金、不用品を売って得たお金などが雑所得に該当します。また、副業で得た収入も、本業の儲けの種類によっては雑所得となることがあります。このように、一見すると違う種類の収入に見えても、雑所得としてまとめられることがあるのです。
儲けの種類によって、税金の計算方法が変わるため、自分の儲けがどの種類に当てはまるのかをきちんと理解しておくことが大切です。雑所得は、様々なものが含まれるため、他の種類との区別が難しいこともあります。確定申告で税金を計算する際は、それぞれの儲けの種類に応じて、控除できる金額や税金の割合が変わります。例えば、医療費控除などは、所得の種類によって控除できる上限額が変わります。また、税率も所得の種類によって異なる場合があります。
雑所得は、その範囲の広さから、他の種類の儲けと区別がつきにくい場合もあります。もし、自分の儲けがどの種類に当てはまるのか分からない場合は、税務署や税理士などに相談することをお勧めします。専門家のアドバイスを受けることで、正しい税金の計算を行い、思わぬ追徴課税などを防ぐことができます。