
損害率から保険会社の状態を知る
損害率とは、保険会社さんが集めたお金のうち、実際に保険金として支払ったり、事故の調査費用として使ったお金の割合のことです。分かりやすく言うと、100円集めて、そのうち70円を保険金や調査費用として使った場合、損害率は70%になります。
この割合が高いほど、保険会社さんの収益は低くなります。例えば、損害率が90%だと、集めたお金のほとんどが保険金の支払いに充てられてしまい、会社に残るお金はわずかです。逆に、損害率が低いほど、保険会社さんの収益は高くなります。損害率が50%であれば、集めたお金の半分が会社に残る計算になります。
損害率は、保険会社さんの経営状態を評価するための大切な指標であり、例えるなら、会社さんの成績表のようなものです。損害率を見ることで、その会社さんが無駄なく経営されているか、保険料の設定は適切かといったことを判断する材料になります。また、将来、保険料が上がるか下がるかを予想するのにも役立ちます。
保険会社さんを選ぶときには、損害率を比べることで、より安定した経営をしている会社さんを選ぶことができるでしょう。保険料が安いというだけで飛びつくのではなく、その背景にある損害率にも目を向けることが大切です。損害率が高いと、将来、保険料が上がる可能性もあるので注意が必要です。目先の安さだけでなく、長い目で見て保険会社さんを選ぶことが、結果として家計の安定につながります。
保険は、将来のもしもの時に備えるための大切なものです。ですから、保険会社選びは慎重に行うべきです。損害率は、会社さんを選ぶための判断材料の一つとして、ぜひ役立ててください。