
保険料の決め方:タリフの役割
保険料はどのように決まるのか、疑問に思ったことはありませんか?商品を買うときには値段が決まっているように、保険にも金額が定められています。その金額を決めるための計算の土台となるのが、「料率表」です。「料率表」とは、様々な危険に対する保険金額の割合を示した表のことです。
例を挙げて考えてみましょう。自動車保険の場合、年齢や車種、運転の経験年数などによって事故を起こす可能性は変わってきます。若い人や、高性能な車に乗っている人、運転経験の浅い人は、事故を起こす可能性が高いと判断され、その分保険金額も高くなる設定です。逆に、安全運転を心がけているベテラン運転手であれば、事故を起こす可能性は低いと判断され、保険金額は低く設定されます。
火災保険も同じです。建物の構造や場所、火災報知器の有無などによって、火災が起こる危険性は大きく変わります。木造の家は火災に弱いため、鉄筋コンクリート造の家よりも保険金額は高くなります。また、火災報知器を設置していれば早期発見につながるため、保険金額は低く設定されます。このように、様々な条件を考慮して保険金額が決められています。
この「料率表」は、保険会社が過去の情報や統計をもとに、将来の危険性を予測し、適切な保険金額を計算するために欠かせないものです。保険料を決めるための設計図と言えるでしょう。保険に加入する際は、どのような条件で保険金額が変わるのか、「料率表」をよく確認することが大切です。