全期型保険を徹底解説
保険について知りたい
先生、「全期型」ってよく聞くんですけど、どういう意味ですか?
保険のアドバイザー
そうだね。「全期型」は、契約してから終身保険の保険料の支払いが終わるまでずっと続く特約のことだよ。一度契約したら、その間の特約の更新はないんだ。
保険について知りたい
ずっと変わらないってことですね。反対に更新されるものもあるんですか?
保険のアドバイザー
そうだよ。「更新型」っていうものがあって、契約期間が短い保険に多いんだ。期間が終わると保険料が再計算されて、たいてい高くなるんだよ。最初の保険料は安いんだけどね。
全期型とは。
一生涯続く保険の種類で「全期型」というものがあります。この種類では、契約時から保険料の支払いが終わるまで、保障内容が変わることはなく、更新の手続きも必要ありません。
これとは別に「更新型」という種類もあります。更新型は、保障期間が短い契約によく見られます。保障期間が終了すると、保険料が再計算されます。この再計算は、更新時の年齢や保険料率に基づいて行われるため、一般的には更新前よりも保険料が高くなる傾向があります。最初の保険料が安く設定されているのは、途中で保険料が上がる仕組みになっているからです。
全期型とは
一生涯続く保険ではなく、一定の期間だけ保障を受けられる保険に加入する際、保障内容が契約期間中ずっと変わらないものを全期型といいます。
この保険の種類は、加入したときから保険料の支払いが終わるまで、保障の内容や保険料の金額が変わりません。例えば、十年間保障される保険に、入院給付金を受け取れる特約を全期型で付けた場合、この十年間は保障内容も保険料も変わりません。つまり、最初に決めた内容が最後まで続くので、将来、保障内容が減ったり、保険料が上がったりする心配はありません。
契約時に将来の保障内容と保険料が確定するため、安心して加入できることが大きなメリットです。特に、若い時に加入して長期間保障を受けたい場合や、将来の生活設計をしっかりと立てたい場合に適しています。
一方で、全期型は保障内容や保険料を見直すことができないという側面もあります。将来、状況が変化して、保障内容を増やしたいと思ったり、保険料を減らしたいと思っても、契約期間中は変更できません。そのため、加入前に将来のライフプランをしっかりと検討し、本当に必要な保障内容を選ぶことが大切です。
この全期型とよく比較されるのが更新型です。更新型は一定期間ごとに保障内容や保険料が見直されます。全期型は更新型と異なり、契約期間中は更新がないため、保障や保険料の変動リスクがない点が特徴です。
全期型は、保障期間が比較的短い保険商品によく利用されています。例えば、十年程度の定期保険や、子どもの教育資金を準備するための学資保険などです。これらの保険は、保障期間が限定されているため、全期型で保障内容を固定することで、安心して目的を達成することができます。
項目 | 内容 |
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名称 | 全期型 |
定義 | 一定期間の保険で、保障内容と保険料が契約期間中変わらないタイプ。 |
メリット |
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デメリット |
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向いている人 |
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注意点 | 加入前に将来のライフプランをしっかりと検討し、必要な保障内容を選ぶことが重要。 |
比較対象 | 更新型(一定期間ごとに保障内容と保険料が見直しされる) |
活用例 |
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更新型との比較
保険には、一生涯変わらない保険料で保障を受けられる終身型と、定期的に契約を更新する更新型の二つの種類があります。終身型は、一度契約すれば将来の保険料の値上がりを心配する必要がありません。加入時の年齢や健康状態によって保険料が決まり、その後は更新手続きをすることなく、生涯にわたって同じ保険料で保障が続きます。これは、将来の病気や事故による経済的な負担を予測しやすく、安心して暮らせるという大きな利点です。一方で、更新型は、契約期間が満了するごとに契約の更新が必要です。更新のタイミングで、年齢や健康状態、そしてその時の保険料の基準に基づいて保険料が再計算されます。そのため、一般的には更新するたびに保険料が上がっていく傾向があります。特に、年を重ねるほどに保険料の上がり幅は大きくなる可能性があります。若い頃は終身型よりも保険料が安く、家計の負担を抑えられるというメリットがありますが、長期的には保険料総額が終身型よりも高くなる可能性も考慮しなければなりません。終身型と更新型、どちらを選ぶかは、保障内容や保険料、そしてご自身のライフプランや経済状況などを総合的に考えて判断することが大切です。例えば、若い頃は支出を抑えたいという方は、初期費用が比較的安い更新型を選ぶかもしれません。一方で、将来の保険料負担を確定させたい、あるいは高齢になってからの保険料の負担を避けたいという方は、終身型を選ぶという選択肢もあります。どちらの型にもメリットとデメリットがありますので、保険会社の担当者などに相談し、ご自身に合った保険を選ぶようにしましょう。
項目 | 終身型 | 更新型 |
---|---|---|
保険料 | 一生涯変わらない | 定期的に更新、年齢・健康状態により変動 |
メリット | 将来の保険料の値上がりの心配がない 生涯同じ保険料で保障が続く 経済的な負担を予測しやすい |
若い頃は保険料が安い 家計の負担を抑えられる |
デメリット | 初期費用が高い場合がある | 更新ごとに保険料が上がる 長期的には保険料総額が高い可能性 |
その他 | 加入時の年齢や健康状態によって保険料が決まる | 年齢や健康状態、保険料の基準に基づいて保険料が再計算される |
適した人 | 将来の保険料負担を確定させたい人 高齢になってからの保険料の負担を避けたい人 |
若い頃は支出を抑えたい人 |
メリットとデメリット
{一生涯続く保障}、これが全期型保険の大きな魅力です。契約時に決めた保険料は、その後年齢を重ねても変わりません。将来どれだけの費用がかかるのか、見通しが立てやすいので、家計管理もしやすいでしょう。また、更新の手続きがないため、更新を忘れて保障が途切れてしまう心配もありません。手間がかからないのもメリットの一つです。
しかし、最初の保険料は更新型に比べて高額になることが多いです。更新型は、年齢が上がるごとに保険料が上がりますが、若い頃は保険料が安く設定されています。特に若い時に全期型に加入すると、初期費用が負担になる可能性があります。
保障内容にも注意が必要です。全期型は一生涯の保障を提供しますが、保障内容が時代遅れになる可能性もあります。医療技術の進歩や社会の変化により、必要な保障内容も変わっていきます。将来、本当に必要な保障を受けられるか、確認が必要です。
どちらのタイプを選ぶかは、個々の状況によって異なります。保障期間をどれくらい必要としているのか、毎月の支払いにどれくらい余裕があるのか、将来のライフプランはどうなっているのかなど、色々な要素を総合的に考えて判断する必要があります。保険の専門家に相談するのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けながら、自分に最適な保険を選びましょう。
項目 | 全期型 | 更新型 |
---|---|---|
保険料 | 一生涯変わらない 若い頃は高額 |
年齢ごとに上昇 若い頃は安価 |
保障期間 | 一生涯 | 一定期間ごと更新 |
手続き | 更新不要 | 更新手続き必要 |
保障内容 | 時代遅れになる可能性あり | 時代に合わせた変更が可能 |
メリット | 家計管理しやすい 手間がかからない |
若い頃は負担が少ない |
デメリット | 初期費用が高い 保障内容が固定 |
保険料が上がり続ける 更新忘れのリスク |
どのような人に向いているか
保険には、保険期間全体で保険料が変わらない「全期型」と、一定期間ごとに保険料が見直される「更新型」があります。それぞれ向き不向きがあるので、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。全期型は、将来の保険料の値上がりを心配することなく、一定の保険料で保障を受け続けられることが大きなメリットです。家計の管理がしやすく、長期的な安心感が得られます。また、更新の手続きがないため、手続きを忘れてしまう心配がない点も魅力です。このタイプは、住宅ローンなどの返済期間に合わせて加入する団体信用生命保険に付加する医療特約など、保障期間が比較的短い商品によく利用されています。例えば、住宅ローンの返済期間に合わせて医療保障を確保したいといった場合に適しています。
一方、更新型は、最初の保険料が全期型に比べて安いため、初期費用を抑えたい方にメリットがあります。特に若い方は、収入が限られている場合でも、必要な保障を手厚く準備することができます。また、保障内容を定期的に見直す機会が得られるため、ライフステージの変化に合わせて保障内容を調整しやすいという利点もあります。しかし、更新のたびに保険料が上がる可能性があることは理解しておく必要があります。年齢を重ねるごとに保険料の負担が増していくため、長期的な家計への影響を考慮する必要があります。どちらのタイプにもメリットとデメリットがあるので、ご自身の年齢や経済状況、保障期間などを考慮し、最適なタイプを選ぶことが重要です。将来のライフプランや家計の状況を踏まえ、じっくり検討しましょう。
項目 | 全期型 | 更新型 |
---|---|---|
保険料 | 全期間固定 | 一定期間ごとに見直し |
メリット | – 将来の保険料値上がりの心配がない – 家計管理がしやすい – 更新手続き不要 |
– 初期費用が安い – 保障内容を見直す機会がある – ライフステージの変化に合わせやすい |
デメリット | – 初期費用が高い | – 更新ごとに保険料が上がる可能性がある – 長期的な家計への影響が大きい |
向き・不向き | – 長期的な保障を一定の保険料で確保したい人 – 住宅ローンなどの返済期間に合わせた保障 – 手続きを簡略化したい人 |
– 初期費用を抑えたい人 – 若く、収入が限られている人 – 定期的に保障内容を見直したい人 |
例 | 団体信用生命保険の医療特約 | – |
保険選びのポイント
人生における様々な危険に備える上で、保険は欠かせないものです。しかし、数多くの保険商品から自分に合ったものを選ぶのは容易ではありません。そこで、保険選びで失敗しないための重要な点をいくつかご紹介します。まず、保険の種類と保障内容をしっかりと理解することが大切です。病気やケガ、死亡など、どのような場合に保障が受けられるのか、保障の範囲や金額はどのくらいなのかを詳しく確認しましょう。生命保険、医療保険、損害保険など、様々な種類がありますので、自分のニーズに合った保険を選ぶことが重要です。
次に、保険料の支払い方法と契約期間も重要な要素です。保険料は、毎月支払う方法や、一年分を一括で支払う方法などがあります。また、契約期間も、一生涯保障されるものや、一定期間で更新が必要なものなど、様々なタイプがあります。自分の家計状況やライフプランに合わせて、無理なく支払える保険料で、必要な期間保障されるプランを選びましょう。例えば、収入が安定している方は、長期の契約で保険料を一括で支払う方がお得な場合もあります。一方、収入が不安定な方は、毎月少しずつ支払う方法が適しているでしょう。
保険を選ぶ際には、更新型と全期型の違いにも注意が必要です。更新型は、一定期間ごとに保険料が見直されるため、年齢を重ねるごとに保険料が高くなる可能性があります。一方、全期型は、契約時の保険料が一生涯変わりません。それぞれのメリット・デメリットを理解し、将来のライフプランを踏まえてどちらが自分に合っているかを慎重に検討しましょう。
最適な保険を選ぶためには、専門家への相談も有効です。保険会社の担当者や、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談することで、客観的なアドバイスを受けられます。自分の収入や支出、家族構成、将来の夢や目標などを伝え、自分にぴったりの保険プランを設計してもらいましょう。また、インターネット上にある比較サイトなどを利用して、様々な保険商品を比較検討することも役立ちます。複数の保険会社の商品を一度に比較することで、保障内容や保険料の違いが分かりやすくなり、より自分に合った保険を見つけやすくなります。保険は、将来のもしもの時に備える大切なものです。しっかりと情報収集を行い、じっくりと時間をかけて、自分に最適な保険を選びましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
保険の種類と保障内容 | 生命保険、医療保険、損害保険など、様々な種類があり、保障範囲や金額もそれぞれ異なるため、ニーズに合った保険を選ぶ。 |
保険料の支払い方法と契約期間 | 月払い、年払いなどがあり、契約期間も一生涯保障や一定期間更新など様々。家計状況やライフプランに合わせて選ぶ。収入が安定している場合は長期契約・一括払いがお得な場合も。収入が不安定な場合は月払い。 |
更新型と全期型 | 更新型は一定期間ごとに保険料が見直され、年齢とともに保険料が上がる可能性がある。全期型は契約時の保険料が一生涯変わらない。将来のライフプランを踏まえ、どちらが適しているかを検討する。 |
専門家への相談 | 保険会社の担当者やファイナンシャルプランナーに相談し、客観的なアドバイスを受ける。収入、支出、家族構成、将来の夢や目標などを伝え、最適な保険プランを設計してもらう。 |
情報収集と比較検討 | インターネット上の比較サイトなどを利用し、複数の保険会社の商品を比較検討することで、保障内容や保険料の違いを把握し、最適な保険を選びやすくなる。 |
まとめ
人生における様々な危険に備える上で、保険は大切な役割を果たします。数ある保険商品の中でも、保障期間が一生涯続く全期型保険と、一定期間ごとに更新する更新型保険は、代表的な選択肢として挙げられます。それぞれに特徴があり、どちらが自分に合っているのかをしっかりと見極める必要があります。
まず全期型保険は、加入したその時から一生涯にわたって保障が続くため、将来への不安を大きく減らすことができます。また、保険料は契約時から満期まで変わりません。そのため、家計の管理がしやすく、将来の支出計画も立てやすいという安心感があります。ただし、保障が手厚い分、保険料は更新型に比べて高額になる傾向があります。
一方、更新型保険は、契約期間が数年から十数年と比較的短く設定されています。このため、最初の保険料は全期型に比べて安価に設定されていることが多いです。若い世代や家計の負担を抑えたい方には魅力的な選択肢となり得ます。しかし、更新の度に年齢に応じて保険料が上がっていく仕組みです。長い目で見ると、最終的な支払総額が全期型保険を上回る可能性も考慮しなければなりません。また、更新時に健康状態によっては契約を更新できない場合もあるため注意が必要です。
どちらのタイプを選ぶかは、現在の年齢や収入、家族構成、そして将来設計によって大きく左右されます。例えば、若く健康なうちは更新型保険で費用を抑え、年齢を重ねて経済的に余裕ができた段階で全期型保険に切り替えるという方法も考えられます。大切なのは、保障内容に加えて、保険料の支払い方法や契約期間といった点も踏まえ、自分にとって最適なプランを選ぶことです。保険選びに迷った時は、保険の専門家に相談してみるのも良いでしょう。専門家の助言を受けながら、様々な角度から比較検討し、納得のいく選択をしましょう。
項目 | 全期型保険 | 更新型保険 |
---|---|---|
保障期間 | 一生涯 | 数年~十数年(更新あり) |
保険料 | 契約時から満期まで一定 (高額傾向) |
更新ごとに増加 (初期費用は安価) |
メリット | 将来の不安軽減 家計管理しやすい |
初期費用が抑えられる 若い世代に魅力的 |
デメリット | 保険料が高額 | 更新時に保険料増加 最終的な支払総額が大きくなる可能性 更新時に契約できない可能性 |
その他 | – | 年齢、健康状態によって更新可否が決定 |