骨折

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傷害保険

特定損傷特約:充実保障への近道

特定損傷特約とは、思いがけない事故で起こる骨折や関節のはずれ、すじの切れといった決まった怪我に対して、治療を受けたらお金がもらえる保障です。この特約は、メインとなる保険に自分の意思で付け加えることができる特別な約束のようなものです。 思いがけない事故による怪我は、普段の生活に大きな影響を与えることがあります。骨折や関節のはずれ、すじの切れなどは、治るまでに時間がかかったり、後遺症が残ったりする可能性も高く、お金の負担も大きくなってしまうかもしれません。 このような時に備えて、特定損傷特約に入っておけば、給付金を受け取ることができます。例えば、階段から落ちて足を骨折してしまった場合、治療費や入院費などの負担を軽くするために給付金を使うことができます。また、仕事ができなくなって収入が減ってしまった場合でも、生活費の足しにすることができます。 特定損傷特約で受け取れる給付金は、怪我の種類や程度によって金額が決められています。例えば、足の骨が折れた場合よりも、背骨が折れた場合の方が給付金の額は高くなるのが一般的です。これは、怪我の深刻さや治療期間、後遺症が残る可能性などを考慮して決められています。 特定損傷特約は、主契約となる医療保険や傷害保険などに追加して加入することができます。保険の種類や会社によって保障内容や給付金の額、保険料などが異なるため、複数の保険を比較検討し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。 万が一の事故に備えて、特定損傷特約への加入を検討してみてはいかがでしょうか。安心した生活を送るための一助となるでしょう。
医療保険

柔道整復師と保険

柔道整復師は、骨や関節、筋肉、腱、靱帯などの損傷を専門に扱う国家資格を有する医療の専門家です。厚生労働大臣から免許を受けており、骨折、脱臼、打ち身、捻挫、挫傷といった怪我の治療を行います。柔道整復という言葉の由来は、柔道の技を応用した日本の古くからの治療法にあります。柔道整復師は、身体の構造や機能について深い知識を持ち、患者一人ひとりの状態に合わせた的確な治療を行います。 怪我の種類や程度に応じて、様々な治療方法を用います。熟練した手技による整復や固定、そしてリハビリテーションを通して、患者の早期回復を目指します。具体的には、損傷した部位を元の位置に戻す整復、ギプスや包帯などで患部を固定する処置、そして関節の動きや筋肉の力を回復させるためのリハビリテーションを行います。 柔道整復師の治療は、健康保険が適用されます。そのため、比較的安価に治療を受けることができます。また、柔道整復師は、病院や診療所だけでなく、接骨院や整骨院といった施設でも活躍しています。これにより、地域住民にとって身近な存在となり、健康管理を支える重要な役割を担っています。 柔道整復師は、怪我の治療だけでなく、予防に関する助言や日常生活での注意点などの指導も行います。例えば、正しい姿勢や運動方法、適切な栄養摂取などについてアドバイスを行い、患者が健康な生活を送れるようサポートします。近年では、スポーツによる怪我や交通事故による怪我の治療にも積極的に取り組んでおり、地域医療においてますます重要な役割を果たしています。 柔道整復師は、患者との信頼関係を大切にし、患者が安心して治療を受けられるよう努めています。身体の痛みや不調を抱える人々にとって、心強い味方と言えるでしょう。
傷害保険

偶然のケガ、保険で守られる?

傷害保険で保障される「急激な出来事であり、偶然に起きた、体の外からの作用による事故」について、詳しく見ていきましょう。 まず、「急激な出来事」とは、事故が起きてからけがをするまで、ほとんど時間の差がないことを指します。たとえば、棚の上の物を取ろうとして手を伸ばした際に、誤って物を落としてしまい、それが頭に当たってすぐにたんこぶができた、というような場合が考えられます。逆に、長時間かけて少しずつ症状が悪化していくような場合は、「急激な出来事」とはみなされません。 次に、「偶然に起きた」とは、予期できない出来事であることを意味します。事故の発生とけがの発生の両方、あるいはどちらか一方が偶然である必要があります。たとえば、道を歩いていたら、突然つまずいて転び、足をくじいた、というような場合が該当します。また、スポーツ中に、不意に相手とぶつかってけがをした場合なども、「偶然に起きた」と言えるでしょう。一方で、けんかをしていて相手を殴り、相手にけがをさせた場合などは、自分の行動によってけがをさせたことが明白であるため、「偶然に起きた」とは言えません。 最後に、「体の外からの作用による事故」とは、けがの原因が体の外から加えられた力や作用によるものであることを指します。たとえば、自転車に乗っていて転倒し、骨折した場合、転倒という外部からの力が原因で骨折したため、「体の外からの作用による事故」と判断できます。また、誤って熱湯をかぶってやけどをした場合も、熱湯という体の外からの作用によってやけどをしたため、該当します。一方で、持病が悪化して入院した場合などは、体の内側の原因によるものなので、「体の外からの作用による事故」には当てはまりません。 つまり、これら三つの条件、「急激な出来事」「偶然に起きた」「体の外からの作用による事故」のすべてを満たす場合、傷害保険の保障対象となる可能性が高いと言えるでしょう。ただし、保険の種類や契約内容によって保障の範囲は異なりますので、詳しくは保険会社に確認することをお勧めします。