謝絶体

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手続き

保険加入と謝絶体について

人生における不測の事態、つまり病気やケガなどによる経済的な負担に備えるための仕組みとして、生命保険は大切な役割を担っています。しかし、誰もが望み通りに加入できるわけではありません。健康状態や過去の病歴などによっては、保険会社から加入をお断りされる場合があります。これを『謝絶体』といいます。 謝絶体とは、生命保険への加入を希望し、申し込みを行ったにも関わらず、保険会社が契約を結ぶことができないと判断した人のことを指します。これは、申し込みを行った人の健康状態などに、将来多額の保険金を支払う必要が生じる可能性が高いと判断された場合に起こります。この判断は、医師による診察や検査、いわゆる医的審査の結果に基づいて行われます。例えば、重い病気にかかっている、あるいは過去にかかったことがある人は、謝絶体と判断される可能性があります。具体的には、がん、心臓病、脳卒中などの病気が挙げられます。また、これらの病気の治療中である場合や、再発の可能性が高い場合も、同様の判断が下される可能性があります。 健康状態以外にも、謝絶体となる要因はいくつか存在します。例えば、スカイダイビングや登山などの危険度の高い趣味や、建設現場作業員やパイロットといった危険な職業に従事している場合も、謝絶体となる可能性があります。これらの趣味や職業は、事故やケガのリスクが高いため、保険会社にとっては保険金を支払う可能性が高くなると判断されるためです。さらに、過去に保険金を不正に請求したことがある場合なども、謝絶体となる可能性があります。 保険会社は、これらの様々な要素を総合的に判断し、加入の可否を決定します。つまり、健康状態のみに基づいて判断されるわけではなく、職業や過去の保険金請求履歴なども重要な判断材料となります。そのため、健康状態に不安がある場合でも、必ずしも謝絶体となるわけではありません。加入を希望する際は、保険会社に相談してみることをお勧めします。