
アカウント型保険:貯蓄と保障の両立
口座に積み立てていくタイプの生命保険であるアカウント型保険について説明します。正式には利率変動型積立終身保険と言い、自由型設計保険とも呼ばれています。以前は定期付終身保険が主流でしたが、近年ではこのアカウント型保険が多く販売されています。
この保険は、保障の機能と貯蓄の機能を併せ持っています。毎月決まった保険料を支払うことで、自分の口座にお金を積み立てていく仕組みです。支払った保険料の一部は、死亡や病気などの際に保障を受けるための費用として使われます。この保障を受けるための費用は特約保険料と呼ばれています。
アカウント型保険の大きな特徴は、積み立てと保障の割合を自由に設定できることです。例えば、将来のために多く貯蓄したい場合は、積み立ての割合を高く設定できます。逆に、今は保障を充実させたいという場合は、保障の割合を高く設定することも可能です。このように、自分のライフスタイルや経済状況に合わせて、柔軟に設計できることが、この保険の人気の理由の一つです。結婚、出産、住宅購入など、人生の転機に合わせて保障と貯蓄のバランスを見直せるので、その時々に最適な保障を受けることができます。
さらに、積み立てたお金は運用され、運用実績によって将来受け取れる金額が変わります。利率は市場の金利に合わせて変動しますが、最低保証利率が設定されているため、一定の利息は確保されます。将来受け取れる金額は確定していませんが、運用状況を確認しながら将来の計画を立てることができます。
このように、アカウント型保険は、柔軟な設計と貯蓄機能を兼ね備えた、現代のニーズに合った保険商品と言えるでしょう。