
建築年割引でお得に地震保険
地震保険に加入する際、気になるのは保険料です。少しでも負担を軽くしたいと考えるのは当然のことでしょう。保険料を節約できる制度の一つに「建築年割引」があります。これは、昭和56年6月1日以降に建てられた比較的新しい建物に対して適用される割引制度です。
なぜ新しい建物だと割引が適用されるのでしょうか。それは、建物の耐震性と深く関わっています。昭和56年5月31日以前に建てられた建物は、旧耐震基準に基づいて設計・建築されています。一方、昭和56年6月1日以降に建てられた建物は、新耐震基準に基づいて設計・建築されています。この新耐震基準は、旧耐震基準よりも地震に対する安全性を高めた基準となっています。つまり、新しい建物は古い建物に比べて地震に強いと考えられており、倒壊や損壊のリスクが低いと判断されるのです。
地震保険は、地震によって建物が被害を受けた場合に備えるための保険です。そのため、地震による被害リスクが低い建物ほど、保険料も低く設定されることになります。具体的には、建築年割引の割引率は10%です。この割引によって、地震保険料の負担を軽減し、より多くの人々が安心して地震保険に加入できるようになっています。
地震はいつどこで起こるか予測できません。だからこそ、日頃から備えをしておくことが大切です。新耐震基準を満たす住宅であっても、地震による被害はゼロではありません。建物や家財を守るため、地震保険への加入を検討し、建築年割引制度も活用してみましょう。