為替変動

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為替変動と保険

お金の種類が異なる場合、交換することを為替と言います。そして、異なるお金を交換する時の割合を為替相場と言います。この為替相場は、世界の景気や国同士の関係など、様々な理由で常に変動しています。この変動の仕組みを理解することは、海外と関わるお金のやり取りをする上でとても大切です。 例えば、アメリカのドルで保険に加入する場合を考えてみましょう。1ドルが100円の時に、1万ドルの保険に入ると、日本円では100万円になります。ところが、保険金を受け取る時に為替相場が変わっていると、受け取る金額も変わってきます。もし、1ドルが120円に上がっていたら、受け取る金額は120万円になります。100円の時に比べて20万円も多く受け取れることになります。これは、円高の時期に加入した時よりも得をするということです。 逆に、1ドルが80円に下がっていたら、受け取る金額は80万円になります。100万円支払ったのに、受け取れるのは80万円なので、20万円の損になってしまいます。このように、為替相場の変動は、外国のお金で運用する資産の価値に大きな影響を与えます。海外のお金で資産を持つ場合は、為替相場の変動によるリスクを常に意識しておく必要があります。 為替相場は、需要と供給の関係で決まります。ある国のお金が多くの人に求められると、そのお金の価値は上がり、逆に、売られる量が多いと価値は下がります。世界の景気が良くなると、投資や貿易が活発になり、お金の需要と供給も増え、為替相場も変動しやすくなります。また、ある国の政治や経済が不安定になると、その国のお金の価値が下がる傾向があります。予測できない出来事や自然災害なども、為替相場に影響を与えることがあります。このように為替相場は様々な要因が複雑に絡み合って変動するため、将来の動きを正確に予測することは非常に困難です。
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為替ヘッジで資産を守ろう

お金の価値は国によって変わり、日々変動しています。これを為替レートと言いますが、この変動によって海外での資産価値が大きく変わる危険性があります。これを為替リスクと言います。為替ヘッジとは、この為替リスクから大切な資産を守る方法です。 例えば、今、1ドルが100円の時に、1万ドルのアメリカの債券を買ったとします。もし、そのまま円高になり、1ドルが80円になったら、日本円に直した時の価値は100万円から80万円に減ってしまいます。20万円も損してしまうのです。 為替ヘッジは、このような損失を防ぐために、将来の決まった日に、あらかじめ決めた値段で円とドルを交換する約束事を結ぶことです。例えば、1ドル90円で交換する約束をしておけば、たとえ円高で1ドル80円になっても、約束通り90円で交換できます。 これは、まるで将来の為替レートの変動に保険をかけるようなものです。将来の値段がどのように変わっても、あらかじめ決めた値段で売買できるので、資産価値の減少を防ぐことができます。 為替ヘッジには色々な方法がありますが、どれも将来の為替変動という危険を少なくし、資産を安全に運用するための大切な方法です。海外投資を考えている方は、為替ヘッジについてよく調べて、資産を守る対策をしっかりと行うようにしましょう。