
保険期間の決め方:年満了契約とは?
年満了契約とは、保険期間を経過年数で定める契約方法です。簡単に言うと、契約時に何年間保障を受けるかをあらかじめ決めておく方式です。例えば、10年満了契約であれば10年間、20年満了契約であれば20年間、といった具合に契約期間が定められます。
この契約期間中は、契約時に定められた保険料を支払う必要があります。この保険料は、契約期間中は変わりません。そして、満了とは契約で定められた期間が終了することを意味します。つまり、年満了契約の場合、契約開始日から定められた年数が経過すると契約は自動的に終了します。例えば、2024年1月1日に10年満了の契約を結んだ場合、2034年1月1日に契約が満了し、保障も終了します。
この年満了契約は、一定の期間だけ特定の備えをしたい場合に適しています。例えば、子供が独立するまでの教育資金確保のための保障を考えたい場合や、住宅ローンの返済期間中に万が一のことがあった場合の備えとして生命保険に加入する場合などです。また、将来の生活設計に合わせて保障内容や保険料を見直したいという方にも適しています。
一部の更新型の保険商品では、自動更新を年満了契約に限定しているものも見られます。更新型の保険は、一定期間ごとに契約を更新していくことで保障を継続していくものですが、年満了契約とすることで、契約期間ごとに保障内容や保険料を見直す機会を設けているのです。これにより、加入者の変化するニーズに合わせた保障を提供することができます。例えば、年齢を重ねるにつれて必要な保障額が変わったり、健康状態の変化によって保険料の負担を見直す必要が生じたりする場合にも、柔軟に対応できるという利点があります。