掛け捨て

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生命保険

定期保険特約:保障を強化する賢い選択

定期保険特約とは、主となる保険契約に追加できるオプションのようなものです。携帯電話の料金プランを例に考えてみましょう。基本プランに、通話定額やデータ通信量の追加といった様々なオプションを付けることができますよね。これと同じように、基本となる保険プランに、定期保険特約を付加することで保障を手厚くすることができるのです。 この特約の本体は定期保険です。定期保険は、決められた期間内だけに保障が有効となる生命保険です。例えば、10年間や20年間といった期間を設定し、その期間中に被保険者に万が一のことがあった場合、あらかじめ契約で決めた金額の保険金が受取人へ支払われます。結婚や住宅購入など、人生における大きな転換期に、期間限定で高額な保障を必要とする場合に適しています。 重要なのは、定期保険特約は単独では存在できないということです。必ず何らかの保険契約に付加する形で契約します。例えるなら、洋服のボタンのようなものです。ボタンは単体では意味をなしませんが、洋服に付くことで機能を発揮します。同じように、定期保険特約も主契約に付加されることで初めて効果を持つのです。そして、主契約が何らかの理由で終了した場合、この特約も同時に終了してしまう点に注意が必要です。また、更新型の定期保険特約の場合、更新時に保険料が上がることがあります。更新の度に保険料を見直し、家計に無理がないか確認することも大切です。
その他

賢く保険を選ぶ!掛け捨て保険のメリット・デメリット

掛け捨て保険とは、支払った保険料が満期時や解約時に返戻金として戻ってこない保険のことです。まるで保険料を「捨ててしまう」ように思えるため、この名前がついています。一見すると損をしているように感じますが、実は多くの利点があり、状況によっては貯蓄型の保険よりも適している場合があります。 掛け捨て保険の最大の利点は、同程度の保障内容を持つ貯蓄型の保険と比べて、保険料が割安になることです。貯蓄型の保険は、将来の満期時に返戻金を受け取れるように、保険料の一部を積み立てています。そのため、保障のための費用に加えて、この積み立てのための費用も保険料に含まれることになり、結果的に保険料が高くなります。一方、掛け捨て保険は返戻金がないため、純粋に保障を得るための費用だけで済み、保険料を抑えることができます。 保障内容を充実させたいけれど、家計の負担は抑えたいという方には、掛け捨て保険が有力な選択肢となります。例えば、若い世代で、住宅ローンや教育費など大きな支出を控えている場合、限られた予算の中で、万一の場合に備えて十分な保障を得るためには、掛け捨て保険が適しているでしょう。また、既に貯蓄が十分にある方にとっても、保障と貯蓄を分けて考えることで、より効率的な資産運用が可能になります。 代表的な掛け捨て保険には、定期保険、収入保障保険、医療保険などがあります。定期保険は、一定期間、例えば10年や20年といった期間内での死亡保障に特化した保険です。収入保障保険は、被保険者が死亡または高度障害状態になった場合、毎月一定額の保険金が遺族に支払われます。医療保険は、入院や手術などによる医療費の負担を軽減するための保険です。 自分に必要な保障は何か、そして家計の状況などを総合的に考えて、掛け捨て保険と貯蓄型保険のどちらが適しているかを判断することが大切です。保険は人生における様々なリスクに備えるための重要な手段です。それぞれのメリット・デメリットをよく理解し、自分に合った保険を選びましょう。
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L字型保険とは?メリット・デメリットを解説

エル字型保険とは、一生涯の保障が続く終身保険に、一定期間だけ保障額を増やす定期保険の特約を組み合わせた商品です。この保険は、保障期間と金額を図にすると、エル字型に見えることから、そう呼ばれています。 エル字型保険は、大きく分けて二つの部分から成り立っています。一つ目は、一生涯保障が続く終身保険の部分です。これは、死亡時に必ず保険金が支払われるもので、加入時の年齢や保険金額によって保険料が決まります。二つ目は、定期保険特約の部分です。これは、特定の期間、例えば10年、20年、30年といったように、決められた期間だけ保障が上乗せされるものです。この期間中に死亡した場合、終身保険の保障に加えて、特約部分の保障も受け取ることができます。 エル字型保険のメリットは、必要な保障額を期間に合わせて調整できることです。例えば、子供が小さいうちは教育資金のために大きな保障が必要ですが、子供が独立した後はそれほど大きな保障は必要ありません。このような場合、子育て期間に合わせて定期保険特約を付けることで、効率的に保障を得ることができます。また、終身保険部分は一生涯の保障となるため、将来の不安にも備えることができます。 保険料の仕組みは、終身保険部分と定期保険特約部分の合計となります。定期保険特約は掛け捨て型となるため、その期間が終了すると保障はなくなりますが、保険料は比較的安価に設定されています。一方、終身保険部分は一生涯の保障となるため、定期保険特約部分に比べて保険料はやや高くなります。 エル字型保険は、若い世代で、一定期間だけ大きな保障を必要とする方、例えば、住宅ローンを組んでいる期間や、子供が小さい期間などに適しています。将来への備えと、現在の大きな保障ニーズを同時に満たせる、バランスの取れた保険と言えるでしょう。