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平均寿命はこうして決まる!簡易生命表入門

簡易生命表とは、人の寿命に関する様々な統計情報をまとめた表です。この表は、現在ある年齢の人が、今後どれくらい生きられるのかという平均余命を年齢別に示しています。平均余命は、一年以内に亡くなる確率である死亡率に基づいて計算されます。つまり、各年齢の人が平均してあと何年生きられるかを推計したものが簡易生命表です。 この簡易生命表は、私たちの暮らしに深く関わっています。年金や生命保険といった制度の設計に欠かせない情報となっているからです。例えば、年金は平均余命を考慮して、受給額や受給期間が決められています。また、生命保険も死亡率に基づいて保険料が計算されています。ですから、簡易生命表を理解することは、これらの社会保障制度の仕組みを理解する上で非常に重要です。 さらに、簡易生命表は、医療技術の向上や生活習慣の変化といった要因が平均寿命にどう影響してきたかを分析するのにも役立ちます。過去の簡易生命表と現在のものを比較することで、人々の健康状態がどのように改善されたか、社会がどのように進歩したかを測る指標の一つとなるのです。例えば、昔に比べて乳幼児の死亡率が大幅に減少していることが分かります。これは、医療や衛生環境の改善によるものです。また、高齢者の平均余命が延びていることも分かります。これは、生活水準の向上や医療の進歩によるものです。 このように、簡易生命表は私たちの生活に密接に関連しており、社会の現状を理解し、将来を予測するための貴重な情報源となっています。
共済

全労済:働く人の安心を支える

全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)は、働く方々やご家族の生活を支える様々な保障制度を提供する組織です。「協同組合」という形態で運営されており、組合員一人ひとりの助け合いの精神(相互扶助)を大切にしています。 全労済は、利益を追求することを目的としていません。集められた掛金は、組合員同士で助け合うための共済金として支払われます。つまり、組合員から集めた掛金は、組合員のために使われ、みんなで支え合う仕組みになっています。これは、株式会社のように利益を株主に分配する企業とは大きく異なる点です。 全労済は、消費生活協同組合法という法律に基づいて設立され、厚生労働省の認可を受けています。そのため、安心して加入できる信頼性の高い組織と言えるでしょう。 加入できる対象者は、民間企業の社員、公務員、そしてそのご家族など幅広い層の方々です。様々な生活の場面に合わせた保障が用意されているので、それぞれの状況に合わせて必要な保障を選ぶことができます。例えば、病気や怪我をした時の保障、万が一の時のための保障など、暮らしの様々な不安に備えることができます。 このように、全労済は、組合員一人ひとりの生活の安心を支えるため、様々な保障を提供し、相互扶助の精神に基づいて運営されている組織です。多くの人が安心して暮らせる社会の実現に貢献しています。
共済

暮らしを守る生協の共済:全国生協連とは?

昭和四十六年、人々の暮らしをより良くしたいという願いから、全国生活協同組合連合会(全国生協連)が誕生しました。これは、消費者の立場に立って、安全な商品やサービスを提供し、誰もが安心して暮らせる社会を目指して設立された組織です。 全国生協連は、「消費生活協同組合法」という法律に基づいて設立されました。この法律は、人々が協力してより良い生活を送ることを応援する法律です。全国生協連は、この法律にのっとり、組合員一人ひとりの意見を大切にしながら運営されています。 全国生協連は、組合員から集めた出資金によって運営されています。この出資金は、事業を始める時や新しい商品を開発する時など、様々なことに使われます。そして、事業によって生まれた利益は、組合員に還元されます。出資した金額に応じて分配金が支払われたり、組合員向けの割引サービスなどが提供されたりします。 全国生協連は、組合員が組織運営に参加できる仕組みにしています。組合員は、総会に出席して自分の意見を述べたり、議決権を行使して組織の重要な決定に携わったりすることができます。これは、組合員一人ひとりの声を大切にし、より良い組織にしていくために必要なことだと考えているからです。 全国生協連は、これからも組合員の生活を支えるため、様々な活動に取り組んでいきます。そして、地域社会に貢献することで、人々が安心して暮らせる社会の実現に寄与していきます。