
上皮内新生物とは?がん保険との関係
私たちの体の表面や、胃や腸などの内臓の表面は、上皮と呼ばれる組織で覆われています。この上皮に発生する異常な細胞の増殖を、上皮内新生物といいます。
上皮内新生物は、細胞の形や増え方が、がん細胞と似ています。しかし、周囲の組織に深く入り込んでいく浸潤という状態ではなく、基底膜と呼ばれる組織の境を越えていません。そのため、上皮内新生物は、早期のがん、またはがんになる前の段階と考えられています。
この上皮内新生物は、子宮の入り口の部分である子宮頸部や、母乳を作る乳腺、体の表面を覆う皮膚、食べ物を消化する消化管など、様々な臓器に現れることがあります。発生する臓器によって、子宮頸部上皮内新生物や、乳管内上皮内がんといった異なる名前で呼ばれます。
適切な治療を受ければ、上皮内新生物は治る可能性が高いです。早期発見と適切な治療によって、がんになるのを防ぐことができるので、定期的な健康診断や検査がとても大切です。
もし、上皮内新生物をそのままにしておくと、がんに進行する可能性があります。ですから、専門の医師による診断と適切な治療を受けることが重要です。自分だけで判断して放っておいたり、科学的根拠のない民間療法に頼ったりすることは避けましょう。早期発見と適切な医療によって、健康な生活を取り戻せる可能性が高まります。