
浸水想定区域図で水害リスクを知ろう
浸水想定区域図とは、大雨が降って川の水があふれた際に、どのあたりまで水が来るかを予想して描いた地図です。この地図は、水害から身を守るための備えをしたり、安全な場所へ逃げる計画を立てるためにとても大切な資料となります。
この地図を見ると、色の濃淡で浸水の深さがひとめで分かります。例えば、濃い青色の場所は深く水が来る可能性が高いことを示し、薄い青色の場所は比較的浅く水が来る可能性を示しています。また、水深だけでなく、浸水がどれくらいの速さで広がるかも示されている場合があります。
浸水想定区域図は、市役所や町村役場、そして各自治体のホームページなどで見ることができます。自分の住んでいる場所、職場や学校、よく行く場所などが、どの程度浸水の危険性があるのかを確認しておきましょう。危険度の高い場所にある場合は、非常時に備えて持ち出すものを準備したり、安全な避難場所への経路を確認しておくことが大切です。
浸水想定区域図はあくまでも予測であり、実際の浸水の状況は雨の降り方や川の状況によって変わる可能性があります。ですから、日頃から天気予報や自治体からの避難情報に注意を払い、早めの行動を心がけることが大切です。また、ハザードマップと呼ばれる災害危険箇所を示した地図と合わせて確認することで、より的確に危険性を把握し、いざという時に落ち着いて行動することができます。浸水想定区域図を活用し、水害から身を守るための備えをしっかりと行いましょう。