
運用資産の利回りについて
お金を運用することでどれだけの利益が得られるかを示す指標として、運用資産利回りがあります。この指標は、投資の成果を測る上で非常に大切です。具体的には、保有している資産から得られる収益の割合を計算することで求められます。
この計算方法は、投資によって得られた収入を、投資した金額で割るというシンプルなものです。収入には、債券から得られる利息や株式から得られる配当金、投資信託から得られる分配金といったものが含まれます。これらの収入を全て合計し、投資元本で割ることで利回りが算出されます。
投資元本とは、資産の取得にかかった費用、つまり最初に投資した金額のことです。もし、途中で資産を追加購入した場合は、その金額も投資元本に加えます。また、投資信託のように運用期間中に価値が変動する商品の場合、計算期間中の平均的な保有額を用いることもあります。これを平均残高と言います。
例えば、100万円を投資して、1年間で10万円の利息と配当金を得たとします。この場合、運用資産利回りは10%となります。計算式は、(10万円 ÷ 100万円) × 100 = 10%です。
利回りが高いほど、投資効率が良いと判断できます。ただし、利回りの高さだけで投資の良し悪しを判断することは危険です。投資にはリスクも伴います。高い利回りを求めるほど、一般的にはリスクも高くなるため、リスクと利回りのバランスを考えることが大切です。