事業費率で保険会社を比較!

保険について知りたい
正味事業費率って、保険会社の経営効率を見るためのものですよね?具体的にどういう計算で求めるのでしょうか?

保険のアドバイザー
そうですね。損害保険会社の『正味事業費率』は、保険の販売や契約管理にかかった費用を、正味収入保険料で割って求めます。計算に使う費用は『諸手数料および集金費』と『保険引受にかかる営業費・一般管理費』です。

保険について知りたい
なるほど。諸手数料や集金費用、営業費、一般管理費って、それぞれどんなものですか?

保険のアドバイザー
代理店への手数料や保険料の集金にかかる費用、保険事業の営業や管理にかかる費用だよ。ただし、率が高いだけで会社の経営が悪いとは言えない。商品や販売方法、保険金の支払い状況も一緒に見よう。
正味事業費率とは。
損害保険会社の『正味事業費率』は、保険事業にかかった費用を正味収入保険料で割った割合です。『諸手数料および集金費』と『保険引受にかかる営業費・一般管理費』を足して計算します。生命保険の保険料を決める際に見込む『予定事業費率』とは、同じ名前に近くても用途が異なります。正味事業費率だけで、保険料の安さや個別契約の保険金額は判断できません。
事業費率とは

損害保険会社は、保険金の支払いのほかに、保険の販売や契約管理にも費用をかけています。決算で示される正味事業費率は、こうした保険事業にかかる費用を正味収入保険料と比べたものです。会社全体の費用の使い方を見る一つの指標ですが、個別の商品や契約の良し悪しを直接示す数字ではありません。
正味事業費率が低い会社は、正味収入保険料に対する事業費の割合が低いことを示します。しかし、その分だけ保険金の支払いが増えるわけではありません。支払う保険金は契約内容と事故の状況で決まり、会社の費用率で自動的に増減しません。
正味事業費率が高くても、それだけで経営が非効率だと決められません。販売方法や商品構成などの違いが数字に表れることもあります。また、会社全体の費用率から、ある保険商品の保険料が高いか安いかを直接判断することもできません。同じ保障内容で、実際の保険料を比較しましょう。
事業費には、代理店への手数料、保険料の集金、保険事業の営業や管理にかかる費用などが含まれます。費用を抑える取り組みは大切ですが、費用率だけで個々の保険料が決まるわけではありません。保障する事故の種類や頻度、契約条件なども保険料に関わります。
正味事業費率は、損害保険会社の決算資料で確認できます。会社を比べる場合は、同じ年度、同じ計算方法の数字かを確かめましょう。保険を選ぶときは、実際の見積もり、保障内容、免責金額、事故時の対応も合わせて見てください。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 保険料 | 私たちが保険会社に支払うお金 |
| 事業費 | 保険会社が保険事業を行う上で必要な費用 |
| 事業費率 | 損害保険会社の保険事業にかかる費用を、正味収入保険料で割った割合。 |
| 事業費率が低い場合 | 正味収入保険料に対する事業費の割合が低い。個別契約の保険金額は増えない。 |
| 事業費率が高い場合 | 正味収入保険料に対する事業費の割合が高い。経営の良し悪しはこれだけでは判断できない。 |
| 事業費の内容 | 代理店手数料・集金費、保険引受にかかる営業費・一般管理費など。 |
| 事業費率の確認方法 | 損害保険会社の決算資料など。年度と計算方法をそろえて比較する。 |
事業費率の計算方法

損害保険会社の正味事業費率は、保険の販売や契約管理にかかった費用を、正味収入保険料で割って求めます。正味収入保険料は、契約者から直接受け取った保険料に、ほかの保険会社との再保険の収支などを反映した金額です。契約者が支払った保険料の単純な合計ではありません。
計算に使う費用は、大きく『諸手数料および集金費』と『保険引受にかかる営業費・一般管理費』です。前者には代理店への手数料や集金にかかる費用、後者には保険事業の営業や管理にかかる費用が含まれます。会社のすべての支出を無条件に足すわけではありません。
正味事業費率は、二つの費用を足し、正味収入保険料で割って求めます。例えば30%なら、その年度の正味収入保険料に対する対象の事業費が30%という意味です。残りの70%がすべて保険金になるわけではありません。実際の保険金支払いは、別の『正味損害率』などを見て確認します。
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 諸手数料 | 代理店への手数料など、契約を取り扱うための費用。 |
| 集金費用 | 保険料を集めるための費用。 |
| 営業費 | 保険引受に関わる営業上の費用。 |
| 一般管理費 | 保険引受に関わる管理上の費用。 |
正味事業費率=(諸手数料および集金費+保険引受にかかる営業費・一般管理費)÷正味収入保険料×100
事業費率の比較

保険を選ぶとき、会社の費用率は経営を見る参考になります。ただし、正味事業費率が低い会社の商品が必ず安いわけではありません。会社全体の決算数字と、いま申し込む保険の見積もりは別のものです。
保険料を抑えたいなら、まず同じ保障内容で複数の商品の見積もりを比べましょう。正味事業費率だけを基準に会社を選んでも、希望する保障が安くなるとは限りません。事故が起きたときの自己負担額も確認してください。
保険料に加えて、保障される範囲、保険金が支払われない条件、事故時の連絡や相談のしやすさも比べましょう。会社全体の費用率は、これらの条件を置き換える指標ではありません。
正味事業費率は、保険会社の決算情報の一つです。経営状態を見るなら、保険金の支払い状況や財務情報なども合わせて確認する必要があります。保険そのものを選ぶときは、契約内容と実際の保険料を中心に判断しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業費率とは | 損害保険会社の保険事業にかかる費用を正味収入保険料で割った割合。 |
| 低い数字を見るときの注意 | 費用の割合が低いことを示すが、その会社の商品が必ず安いわけではない。 |
| 事業費率以外の重要な要素 | 保障内容、事故対応の迅速さ、相談窓口の充実度など。 |
| 保険会社選びのポイント | 保障内容、実際の保険料、事故時の自己負担、対応、会社の財務情報を合わせて見る。 |
| 情報収集方法 | 損害保険会社の決算資料と、比較する商品の見積もりをそれぞれ確認する。 |
事業費率と保険料の関係

生命保険の保険料は、主に保険金などの支払いに備える部分と、保険事業の費用に充てる部分から成り立ちます。後者を『付加保険料』といいます。ただし、損害保険会社の決算で使う『正味事業費率』は、付加保険料を純保険料で割った数字ではありません。生命保険の保険料を決めるときに見込む『予定事業費率』とも分けて考えましょう。
会社全体の正味事業費率が高いか低いかだけで、自分が契約する保険の値段は決まりません。保険料は、保障内容、契約者の条件、事故が起きる可能性など、さまざまな要素をもとに設定されます。
金融庁が各社の正味事業費率を一律に決めているわけではありません。この数字は、各社の決算で計上された費用と正味収入保険料から計算します。会社の経費削減で変わることもありますが、収入側の変化でも率は動きます。
正味事業費率が低いほど、契約者が受け取る保険金が多くなるという説明は誤りです。個別の保険金は、契約した保険金額、保障内容、事故の状況に基づいて決まります。費用率と保険金額を直接結びつけないようにしましょう。
保険を選ぶときは、正味事業費率を会社の決算数字として参考にしつつ、実際の保障内容と見積もりを重視しましょう。数字の意味が違う損害保険の正味事業費率と、生命保険の予定事業費率をそのまま比べることも避けてください。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 保険料 | 生命保険の保険料には、保険金などに備える部分と、事業費に充てる部分がある。 |
| 純保険料 | 将来の保険金などの支払いに備える部分。 |
| 付加保険料 | 保険事業の費用に充てる部分。 |
| 事業費率 | 損害保険会社の正味事業費率は、対象の事業費÷正味収入保険料。 |
| 事業費率が高い場合 | 会社全体で見た費用の割合が高い。個別商品の保険料は別に確認する。 |
| 事業費率が低い場合 | 会社全体で見た費用の割合が低い。個別商品の保険金額は増えない。 |
| 事業費率の決定 | 金融庁が各社の率を決めるわけではない。決算数字から計算する。 |
| 事業費率の低減 | 費用の削減だけでなく、正味収入保険料の変化でも率は動く。 |
保険を選ぶ際の注意点

保険会社の正味事業費率だけで商品を選ばず、自分に必要な保障、実際の保険料、事故時の自己負担額を確かめましょう。正味事業費率が低くても、希望する商品の条件が合わない場合があります。
まず、保障内容についてです。病気や事故など、何が起きた時にどんな保障が受けられるのか、自分に必要な保障は何かをしっかりと確認しましょう。例えば、入院日額や手術費用、死亡保障など、内容は多岐にわたります。大きな保障を得られる代わりに保険料が高いものや、保障は限定的でも保険料が安いものなど、様々な種類があります。自分の家族構成や生活設計、そして将来の不安に備えて、本当に必要な保障を選び出すことが大切です。
次に、保険料についてです。毎月の支払いが無理なく続けられる金額であるかは、重要なポイントです。将来の収入の変化なども考慮し、家計に負担にならない範囲で選ぶようにしましょう。安すぎる保険は保障内容が十分でない場合もありますので、保険料と保障内容のバランスをよく見て判断することが大切です。
さらに、保険会社のサービス内容も確認しておきましょう。事故や病気の際に、相談窓口が充実しているか、手続きはスムーズかなども重要な要素です。いざという時に頼りになる保険会社を選ぶために、契約後のサポート体制も忘れずに確認しましょう。
複数の保険会社の商品を比較検討し、それぞれの長所と短所を理解した上で、自分にぴったりの保険を選びましょう。インターネットで各社の情報を集めるだけでなく、金融機関の相談窓口や保険相談窓口などで、専門家に相談するのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けることで、自分に合った保険を見つける助けになるはずです。万が一の出来事に備え、安心して暮らせるよう、保険選びは慎重に行いましょう。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 保障内容 | 病気や事故など、何が起きた時にどんな保障が受けられるのか、自分に必要な保障は何かをしっかりと確認。入院日額、手術費用、死亡保障など。家族構成や生活設計、将来の不安に備えて、本当に必要な保障を選び出す。 |
| 保険料 | 毎月の支払いが無理なく続けられる金額であるか確認。将来の収入の変化なども考慮。保険料と保障内容のバランスをよく見て判断。 |
| 保険会社のサービス | 事故や病気の際の相談窓口の充実度、手続きの円滑さなど。契約後のサポート体制も確認。 |
| 情報収集と相談 | 複数の保険会社の商品を比較検討。インターネットで各社の情報を集める。金融機関の相談窓口や保険相談窓口などで専門家に相談。 |
